この記事ではダーツ人気モデルライジングサンG6(RISING SUN G6)シリーズ歴代と比較レビューしています。ダーツ界のカリスマである村松治樹プロモデルシリーズの最新ライジングサンG6(RISING SUN G6)の購入を考えている方に役立つ記事となっています。
村松治樹プロモデルのライジングサン(RISING SUN)シリーズについて

ライジングサンシリーズについてまずはみていきましょうか
これまでのライジングサンシリーズの遍歴について
2021年11月に発売されて2022年の現在ではシリーズ最新のライジングサンG6ですが、これまでどのようなシリーズ遍歴があったのでしょうか? 過去のシリーズの紹介と、それぞれのスペックや特徴を見ていきたいなと思います。 すぐにでも新作ライジングサンG6について知りたい方は記事をスキップしていただいて大丈夫です。
ライジングサン95

ライジングサンシリーズの中で最も古いライジングサン95は、村松選手のイメージカラーとも言えるブルーを組み込んだバレルとなっています。 グリップ部分には8面のマイクロドットエリアが作られており、円筒形のバレルを扱いながらもグリップに面ができることで安定したグリップを味わえるバレルとなっています。
これまでのトルピード型とは異なり、球をつまむような感覚を持たせるためにグリップ位置が細くなっております。 今でもダーツプレイヤーがライジングサンと聞くと、「あっ!あのグリップが膨らんでるやつね!」と多くの場合この独特な形状をイメージするのではないでしょうか。 基本的なバレルスペックは以下のようになっております。
ライジングサン95のスペックについては以下のとおりである。近年の重量級ダーツに比べるとかなり軽いように思えるが、当時はこれでも重量級のダーツに分類されていたのです。
形状 | トルピード |
全体の長さ | 42.5mm |
重量(単体) | 18.0g |
重心 | フロント |
グリップ仕様 | 8面マイクロドットエリア |
ライジングサン2.1

続く2世代目のライジングサン2.1は、青を取り入れたデザインは変わらないが、細部の形状やカットの入り方が異なる。
グリップ部の8面のエリアは無くなっており、代わりにトルネードグリップゾーンというものが採用されている。
このらせん形状がもたらすのはダーツのスピンという風に説明がされているが、村松プロのダーツを構える過程を見ると、ダーツ指の間で回転させているのがわかる。
ダーツのスピンだけでなく、より自然な流れでダーツを構えたいという村松プロの意志が伝わってくるダーツのように思える。
ライジングサン2.1はライジングサン95に比べてグリップ部のテーパーがゆるくなっているのも変化点である。ライジングサンの球を投げているような感覚という部分が少し控えめになっているが、実際に投げてみると球を投げている感覚は消えておらず、バランス的にもちょうどいいと感じる。
形状 | トルピード |
全体の長さ | 42.5mm |
重量(単体) | 19.0g |
重心 | フロント |
グリップ仕様 | トルネードグリップ |
ライジングサン3.0

続いて登場したのがライジングサン3.0だ。2.1でなくなったかと思われてグリップ部の形状が再び帰ってきた。「これぞライジングサンだ!」とライジングサンのファンは思ったことでしょう。
ただ、形状はかなりシンプルでグリップ部はノーグループのようにも見える。
目立ったカットはないが確かにグリップが効くというマットグリップというものを採用している。
これまでのライジングサンよりもグリップ感を向上させるために採用したとのこと。
形状 | トルピード |
全体の長さ | 42.5mm |
重量(単体) | 19.5mm |
重心 | フロント |
グリップ仕様 | マットグリップ |
ライジングサン4.0

ライジングサンシリーズの中で一番好き嫌いが分かれるのではないかと感じるデザインの、ライジングサン4.0は全体的にブルーの外観。
グリップ部にはマイクロカットと呼ばれるきめ細かいリングカットが採用されている。
このカットにはかなりグリップ力を上げてくれ、指に吸い付くような感覚をもたらせてくれる。
カットや装飾がほとんどない4.0は曲線的で非常に美しいが、色合いがかなり目立つため、持ち主を選びそう。
余計なカットがない分、手離れも良い印象を受ける。
個人的にはあまり好きではない。。。(見た目)
形状 | トルピード |
全体の長さ | 42.5mm |
重量(単体) | 19.0g |
重心 | フロント |
グリップ仕様 | マイクロカット |
ライジングサン5.0

2022年6月現在、準新作という位置にあるライジングサン5.0は相反してカットが多く入っている。
ここまで記載させていただいたライジングサンシリーズの中では最もカットが色濃く入っているものになる。
というように見えるが、これはカットと呼ぶのか微妙なラインである。
カットというよりは表面の輪郭がデコボコしているという表現の方が正しいように思える。つまりある意味ノーグループになっている。
カットというよりは表面の輪郭がデコボコしているという表現の方が正しいように思える。しかし、よく見ると細部にはいくらかカットが施されており、このバレルからは加工技術の進歩を感じる。
曲線を使わず曲線を生み出しているこのダーツは、確実に進化してきたライジングサンシリーズの過去作の中で一番技術力を使ったダーツであることは間違いない。
一度手に取って投げ見ることをお勧めする。
形状 | トルピード |
全体の長さ | 42.5mm |
重量(単体) | 18.3g |
重心 | フロント |
グリップ仕様 | リングカット |
- ライジングサンシリーズコンセプトは球を投げる感覚のバレル
- カットの種類は様々あるがトルピード形状が基本
- フロント重心のトルピードを探している方におすすめできるシリーズ
ライジングサンG6(RISING SUN G6)について見ていこう

新しく出たライジングサンG6は前作からどう変わったのか見てみよう!
ライジングサン(RISING SUN G6)の発売日情報

村松プロファンの皆さん(ハルキストとも言う)が待ちに待ったライジングサンシリーズの最新作、G6の発売日は2022年11月6日となっています。
実はこのバレル、発売から8ヶ月以上もTOP5にランクインし続けるほど人気です。
その人気はやはり村松プロの人気そのものなのでしょう。
さて、そんなライジングサンシリーズ最新作のG6について前作と比べながら詳細を見ていきましょう。
ライジングサンG6と5.0の比較
シリーズ最新作であるライジングサンG6の外観や重量についてのスペックを確認していきましょう。
比較対象はライジングサン5.0である。
というのもダーツは時代とともにバレルの加工技術やトレンドというものがありますので、前作との違いについて見るのがいい。
全体的な外観の違い

ライジングサンG6と前作とでは外観がこのように変化しています。
一般的なリングカットを採用しており、前作から見ると1段階昔のクラシカルな見た目になったように感じる。
今作ではアウトラインはしっかりトルピードのの流線型を保ちつつ、カットでのグリップ間の演出に力を入れているように感じるが、正直青くなかったらライジングサンシリーズのうちの1つという風には気づかないだろう。
おそらく今作と前作を横に並べ、「どちらが最新のダーツだと思いますか?」と何も知らない人に聞いたときに「こっち!(ライジングサン5.0)」という風に選ぶ人が多いのではないだろうか。
外観についてキャッチフレーズを付けるのであれば、
「近未来を感じるライジングサン5.0」と「基本を抑えつつ進化しているライジングサンG6」というような感じである。
詳細外観の違い

全体的な違いは上述したような違いであるが、詳細についてはどうだろうか。
まずマイダーツを探してる人が見るポイントはどこかというとグリップである。
なぜならダーツはグリップが合わないとまともにプレイできないためである。
ライジングサンのように形状によってある程度グリップが決まるようなダーツならなおさらである。
前作と比べるとグリップ部はノーグループとなっている。グリップ部がノーグループのダーツと相性が悪い人はこの時点で離れていってしまうだろう。
しかしそのフロントに行くにつれてカットのグルーヴが変化していくことで、指全体でのフィット感を出そうとしているのが伝わる。
ちなみにノーグループがあるダーツに関しては、グリップ位置が安定しやすいという印象を個人的に持っている。ライジングサンG6は前作に比べてグリップの安定化を図ったのではないだろうか?
なぜならノーグループがあるとカットとの境目が指の感覚で感じ取りやすくなり、どこをグリップしているのかがわかるからだ。
カットがない分、抜けやすくなり不安定になるという方もいるだろうが、安定した場所を持ち続けるからこそ同じ場所に狙って投げられるようになるわけであり、安定感が増すということが言える。
そして細部でもう一つ気になるのが後ラインの面の方向である。
ライジングサンG6はカットを除く面はあくまでトルピードであることに対し、前作はカット間の面が一定の方向を向いている。
分かりやすく言えば、カットを粘土で埋めた時につるつるになるのがG6で、角が出てしまうのが前作である。
この違いを皆さんの手はどう感じとるだろうか?
抜群のグリップ感を演出するゼウスシリーズがあるが、あのダーツのように強いグリップ感を感じたい人は前作を選ぶと良い
反対に、ダーツをしっかり握り、リリーズまで美しく引っかかることなく飛ばすのを好む方はG6がいいのではないかと詳細形状からそう感じる。
スペックについてはどうか
ダーツは目で観て、持って感じるのがやはり大切。
見た目で選んでも投げ心地が悪ければ使わなくなるし、いくら投げ心地がよくても見た目を気に入っていなければ目移りしてしまうからである。
バレル全体の長さや太さ、そして重さについてはどうだろうか?
詳細を比較できるように以下に再度まとめたので確認いただきたい。
変わったところで言えば最大径が少し太くなったという点である。
重量については太くなった分少し増加したという印象となっている。
全体の長さは42.5mmとライジングサンシリーズの過去作すべてと同じ長さになっている。
全体の長さについては村松プロがすでに答えを出しているのだと感じる。
太さやカットについてはその時の調子によって左右されるという印象だろうか。
皆さんは「あれ?なんか今日いつもよりダーツが握りずらいな・・・」なんて感じることないだろうか。この感覚と同じで、プロ選手のモデルは最大径の変化やカットの深さについて、その時々の調子で変わることが多い。
今回のスペックの変化は、皆さんの調子による部分があると感じる。
実際に手にして投げた時、どのように感じるのだろうか。お店で試し投げするのが良い。
項目 | ライジングサンG6 | ライジングサン5.0 |
全体の長さ | 42.5mm | 42.5mm |
太さ(最大径) | 7.1mm | 6.8mm |
重量(単体) | 18.5g | 18.3g |
重心 | フロント | フロント |
グリップ仕様 | ノーグループ | マイクロカット |
ライジングサンG6が結局買い!なのか

比較してみたけど、結局おすすめできるダーツなの?
個人的には前作よりもおすすめできるかと感じる。
なぜならカットの癖もなく、ライジングサンの特徴を程よく残しつつも馴染みのあるトルピードであるため、投げ手を大きく選ばないと思うからだ。
バレルの形状は特徴的であればあるほど投げ手を選ぶ傾向がある。
ダーツの投げ方や持ち方は人それぞれであり、誰一人として全く同じということはない。
選手の好みに合わせて特殊な形状にすればするほど、フィットする人は限られてくる。反対にオーソドックスな形状になればなるほど、とっつきやすいと言うもの。
今回のライジングサンG6は前作に比べてトルピードという大枠から外れていない形状だと感じる。
トルピードはオーソドックスな形状のため、持ち手を選ばないと言うこと。
つまり、ライジングサンG6は手に馴染みやすい。
そう言う理由で私はおすすめできる。
もちろん実際に手に取ってみて合わないと感じたら買う必要はないと思うが、トルピードを普段投げている人は問題なく投げれると感じる。
- ライジングサンG6は前作より万人に合う形状をしているためおすすめできる
- 球感と扱いやすさの両方を兼ね備えている
まとめ
いかがだったでしょうか?
村松プロの大人気シリーズ最新作のライジングサンG6について今回はレビューさせていただきました。
シリーズが更新されるというのは選手の感覚や思想が変わった時です。
その時に一番良い形や重さを採用しているだけであって、最新のものが必ずしもシリーズ歴代最高のダーツというわけではありません。
ハルキストの方々は問答無用でコレクトするべき大人気バレルであることは間違い無いです。
それでは。
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